開催済みの特別講座・シンポジウム
completed発達障害と学力不振について考える
平成21年に行われた厚生労働省ワーキンググループの調査で、中学生の中で特別支援学校以外の中学校に在籍する発達障害(グレーゾーン含む)の子どもたちの高等学校進学率が75.7%に留まるという報告がなされています。日本全体の高等学校進学率が98~99%であることと比較すると、非常に低い数字となっています。 この数字の裏側にあると考えられるのが、発達障害のある子どもたちの多くが抱える「学力不振の問題」です。 この学力不振の問題は狭義の学習障害だけに限らず、自閉症スペクトラム障害やADHDの子どもたちにも広く見られる課題であり、子どもたちの社会適応や社会的自立、心理的健康に大きな負の影響を与えている実態があります。 本シンポジウムでは、あまり光があてられることの多くない「学力不振の問題」に焦点をあて、発達障害の子どもたちへの支援のありかたを考える機会としたいと思います。
1日目 2016年2月13日(土)
第1部 |
支援専門家が知っておくべき発達障害基礎知識講座モデレーター:村中 直人一般社団法人 子ども・青少年育成支援協会 大阪市立大学卒、京都文教大学大学院修了。臨床心理士として大阪市教育センターでの心理相談員やスクールカウンセラーなど主に教育分野で勤務し、発達障害、聴覚障害、不登校など特別なニーズを持つ子どもたち、保護者の支援を行う。支援を行う中でニーズに対する支援の少なさを実感し、一般社団法人 子ども・青少年育成支援協会の設立に参画。あすはな先生の立ち上げにも従事し、特別なニーズを持つ子どもたちや保護者への支援者を数多く育成する。現在は発達障害学習支援サポーター資格制度を通じ、全国に正しい知識を持った理解のある支援者を増やすべく「発達障害学習支援サポーターの育成」に取り組んでいる |
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第2部 |
支援専門家に必要な発想を考えるワークファシリテーター:平井 啓氏大阪大学 未来戦略機構 専門領域を超えて活躍できる高度専門家人材の育成を行なう大阪大学大学院「超域イノベーション博士課程プログラム」のプログラム設計から指導までを担当。未知で複雑で困難な社会的課題の解決手法を考えるワークショップ、日本を代表するトップアスリートから学ぶ「ライフスキルトレーニング合宿」など実践的でユニークな指導を行なう。また、がん医療における心理・行動学的研究、特に意思決定とその支援の在り方について行動経済学など学際的アプローチを応用した研究を行い、具体的なソリューション提案までを行っている。医療の現場においては「心理コンサルタント」として緩和ケアチームを中心に、病院スタッフのメンタルヘルスへの対応にも取り組む。 ※臨床心理士資格認定協会研修ポイント対象講座[申請予定] |
開催日 | 2016年2月13日(土) 9:30~16:00 |
参加対象 | 医師、看護師、臨床心理士、教師、社会福祉士、 精神保健福祉士、弁護士、臨床心理士指定大学院生・修了生、 発達障害学習支援サポーターなど |
定員 | 60名 |
費用 | 当日現金支払 3,500円(税込) |
開催場所 | グランフロント大阪 タワーB 10階 B08 グランフロント大阪ナレッジキャピタルへのアクセス方法 会場へのルート詳細 |
2日目 2016年2月14日(日)
講演 |
発達障害の子ども達の学力不振が及ぼす影響清水 聖保氏医療法人聖心会(みこころかい)清水クリニック 兵庫医科大学を卒業後、長年にわたり児童思春期の子供たちの診療に従事。特に発達障害圏に含まれる子供、貧困からの発達の遅れ、虐待からの心的障害などの子供たちと数多く関わる。親御さんだけでなく、子供たちと関わる多くのサポーターたちとの連携を積極的に図ることを大切にしている。運営する法人では就学前の子供たち対象の児童デイサービスも行なっている。著書に「子どものストレス 母親のストレス(文芸社)」など。 |
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パネルディスカッション |
発達障害と学力不振 【パネリスト】 清水 聖保氏医療法人聖心会(みこころかい)清水クリニック 兵庫医科大学を卒業後、長年にわたり児童思春期の子供たちの診療に従事。特に発達障害圏に含まれる子供、貧困からの発達の遅れ、虐待からの心的障害などの子供たちと数多く関わる。親御さんだけでなく、子供たちと関わる多くのサポーターたちとの連携を積極的に図ることを大切にしている。運営する法人では就学前の子供たち対象の児童デイサービスも行なっている。著書に「子どものストレス 母親のストレス(文芸社)」など。
樋口 一宗氏兵庫教育大学大学院 小学校、特別支援学校の教員、県教委指導主事を歴任した後、文部科学省特別支援教育課において特別支援教育調査官として8年間勤める。昨年度から兵庫教育大学大学院特別支援教育コーディネーターコースで、現職教員の大学院生を対象に発達障害のある子供たちへの教育について教えている。インクルーシブ教育システム構築を目指した合理的配慮や、本人・保護者、学校、設置教育委員会の合意形成がこれからの大きな課題と捉えている。
宮崎 圭祐氏株式会社クリップオン・リレーションズ 大阪市立大学大学院修了後、大学附属病院、医療福祉総合施設において臨床心理士として障害児とその保護者支援を行う。その後現職に就き、主に発達障害児の学習支援・社会性発達支援(あすはな先生事業)に従事。子どもの発達やこころの様相、学力不振と自己効力感や自尊心との関連性等に目を向け、グレーゾーンの子ども達も含めて1,000名近い子ども達と関わってきた。今年度からは近畿大学の非常勤講師として障害福祉についての講義も行っている。
モデレーター:村中 直人一般社団法人 子ども・青少年育成支援協会 大阪市立大学卒、京都文教大学大学院修了。臨床心理士として大阪市教育センターでの心理相談員やスクールカウンセラーなど主に教育分野で勤務し、発達障害、聴覚障害、不登校など特別なニーズを持つ子どもたち、保護者の支援を行う。支援を行う中でニーズに対する支援の少なさを実感し、一般社団法人 子ども・青少年育成支援協会の設立に参画。あすはな先生の立ち上げにも従事し、特別なニーズを持つ子どもたちや保護者への支援者を数多く育成する。現在は発達障害学習支援サポーター資格制度を通じ、全国に正しい知識を持った理解のある支援者を増やすべく「発達障害学習支援サポーターの育成」に取り組んでいる。 |
開催日 | 2016年2月14日(日) 13:30~16:00 |
参加対象 | 一般の方もご参加頂けます |
定員 | 200名 |
費用 | 無料 |
開催場所 | グランフロント大阪 タワーB 10階 B01&B02 グランフロント大阪ナレッジキャピタルへのアクセス方法 会場へのルート詳細 |
主催
一般社団法人 子ども・青少年育成支援協会
共催
株式会社クリップオン・リレーションズ
協賛(五十音順)
ECC学園高等学校
小澤・曽川税理士法人
公益財団法人 関西カウンセリングセンター
プルデンシャル生命保険株式会社 大阪東支社
株式会社リエゾ
後援(順不同)
大阪府、大阪市、大阪府教育委員会、大阪市教育委員会、大阪府臨床心理士会、兵庫県臨床心理士会、西宮すなご医療福祉センター、医療法人サヂカム会三国丘こころのクリニック、一般社団法人ナレッジキャピタル、北浜法律事務所、京都文教大学(予定)